
2019年2月23日、トルドー政権の移民・難民・市民権省(=IRCC)は、ケアギバー向けの新しいパイロットプログラム―試験運用期間5年、を今年発足させることを発表しました。
2014年以降、現在まで試験運用中の Caring for Children プログラム、および Caring for People with High Medical Needs プログラムは、以前に発表されている通り2019年11月29年に終了します。
新しい5年パイロットプログラムの名称は、Home Child Care Provider pilotとHome Support Worker pilotとなります。
現行のプログラムでは、ケアギバーは雇用主指定のワークパーミットを申請、取得して、永住権の申請資格を満たす就労経験を積むことになっていため、外国人ケアギバーが雇用主に搾取される状況に陥りやすいことが問題となっていました。
新しいパイロットプログラムでは、ケアギバーのワークパーミットは職業指定(Occupation-specific)となり、雇用主指定の要件は外される見込みです。これにより、ケアギバーは必要に応じて雇用主を変更することが容易になります。
また、このプログラムの申請者は、カナダで就労を開始する前に、永住権申請の資格についても審査をされます。そのため、一旦ケアギバーとして2年間の就労を積めば、ダイレクトに永住権の取得が可能となります。
2つの新ケアギバーパイロットプログラムは、それぞれ1年間に最大2750ケースずつの申請を受け付けます。
プログラム開始時期を含め、より具体的な詳細は今後IRCCより発表される見込みです。